教育社・コリン=ウィルソン・ピーター=ブルックスミス『超常現象の謎に挑む』教育社

超常現象事典のようなものが一冊欲しかったのだけれど、網羅的かつ学術的なものが見つからなかったのだよね。1992年の出版でちょっと古いけれども、図版も豊富でけっこう良さそう。「本書は、バイエルンの弁護士を苦しめたポルターガイスト現象や、ロンドンの幽霊バス、イギリスに現れた幽霊飛行船の恐怖、第4種接近遭遇、悪魔の出現を思わせるUFO現象、黒魔術、錬金術、等々、特に詳細な調査が必要になった事件や現象、その他、数多くの驚くべき不可解な現象を取り上げ、謎の解明に力を注いでいる。(惹句より)」在庫が豊富にあるのか、安価な点も良い。

Ansel Adams『Yosemite』Bulfinch

自然の風景を撮影するさいの、お手本として購入する。「アンセル・イーストン・アダムスはアメリカの写真家。カリフォルニア州ヨセミテ渓谷のモノクロ写真で有名(Wikipediaより)」。当初日本語の本を探したのだけれど、5000円以上もする立派な書籍しかなかったので断念。英語版ならば1000円以下で購入できるので、そちらをチョイスする。海外の書店で注文したら、到着予定日を一ヶ月近くも過ぎて届いたが、まあ、無事に手に入ったので良しとする。無駄を排した、緊張感のある構図が素晴らしい。

マーク=ソームズ・カレン=カプラン=ソームズ『神経精神分析入門: 深層神経心理学への招待』青土社

精神分析学と神経科学をつなぐ試みである、「神経精神分析学」の入門書。「フロイトの学説はいずれ、エビデンスつきで再評価されるだろう」という意見が現実のものになると楽しそうだなあ。「精神分析と神経科学の統合に向けられた基本書、待望の邦訳。フロイト流の古典的なメタ心理学的概念とA.R.ルリヤによる力動的神経心理学モデルを組み合わせ、局所的な脳病変をもつ患者の精神分析調査を行う。主観を尊重する精神分析と客観的アプローチを至上とする脳科学との統合を志す科学的方法を提示した画期の書。(惹句より)」

ヘンリー=キャロル『写真を撮りたくなったら読む本 : 最高の一枚を巨匠に学ぶ』ボーンデジタル

初心者向けの写真教本。薄いのですぐに読める。使用されている50枚ほどの作例、有名どころの写真家の作品ばかりである。多くの(日本の)写真ハウツー本は作例があまり良くないことが多く、説得力に欠けるのが難点だった。写真に限らず、良い教科書には海外の著作が多いような気がするのは気のせいか。本作りにかけることのできる、予算規模の問題かしらねえ……。

鈴木サトル『奈落』日本写真企画

鈴木サトルさんという写真家の作品集。奇怪なイメージのスナップ写真といった作風。ちょっと心霊写真っぽくもある。“ズバリ当たると評判の手相師としても知られる鈴木サトル氏が、生活の中でおきるほんの少しのドラマを写真で切り取る。「日常のなかにある瞬間」をより濃厚に、より独創的にまとめたげた写真集。ほんとうにこんな一瞬が街では起きているのかと疑ってしまうほど。その魅力は、彼の目を通さないと見えてこないのかもしれない。(惹句より)”

August Sander『August Sander: Face of Our Time』Schirmer Mosel

アウグスト=ザンダーはドイツの写真家で、ポートレート作品で有名だそう。人物撮影のお手本として購入。他にもダイアン=アーバスさんの作品集なんかも良さそうだったのだけれど、お値段が高すぎて断念。一般的に画集や写真集は高価だよねえ……。ところで次に写真集を買うとしたら、ロバート=フランクの『The Americans』あたりを考え中である。

イーラ『85枚の猫』新潮社

「伝説の女性写真家イーラによる、猫写真集の古典的傑作。前書きで動物写真家・岩合光昭さんが “この本はぼくの教科書だ”と語るほど、猫についてのありとあらゆるシーンや表情を捉えた写真がずらり。世界6ヶ国で刊行され、いまなお語り継がれる1冊です。(惹句より)」。古典的かつオーソドックスなモノクロ写真が私好み。猫の写真集って通俗的なものが多くて、選ぶのがなかなか難しい。

加太こうじ(著)・田沼武能(編)・木村伊兵衛(写真)『木村伊兵衛の昭和』筑摩書房

「日本のブレッソン」こと木村伊兵衛の写真集。最近写真集をよく購入しているが、脳内の視覚イメージ強化のためである。本当は須藤功『写真ものがたり 昭和の暮らし』(全10巻)あたりが欲しいのだけれど、予算の都合上断念。かわりに昭和の風景資料として本書を選んだ次第。奥付を見ると1990年刊で、もう30年以上前の本になるのだねえ。「ちくまライブラリー」なんて久しぶりに手にとった気がします。

アビゲイル=タッカー『猫はこうして地球を征服した: 人の脳からインターネット、生態系まで』インターシフト

猫についての雑学をまとめた読み物。図鑑や医学書には書かれていない、雑多な知識を補完するために読んでおく。以前犬を飼っていたために猫も似たようなものだと思っていたのだけれど、実際に飼ってみるとこれは似て非なる生き物だと知る。少なくとも「飼いやすさ」の点で言うと、犬とは比較にならないほど楽である。猫関連の本では他に、写真集が一冊欲しいので、なにか適当なものを探す予定。

ジョージ=レヴィンスキー『ヌードの歴史』PARCO出版局

1987年にイギリスで出版された「ヌード写真の本格的な通史としてはおそらく世界で初めての書物と思われる(「訳者あとがきにかえて」より)」著作。(写真集を持っている)ビル=ブラントの作品なども掲載されていたが、アレン=A=ダットンという面白い作家さんを知れたことが一番の収穫である。その存在を知ることができれば、いくらでも検索で詳細を調べることができるの、インターネットって大変便利。

マーク=ロビンソン『英文版 居酒屋料理帖 – Izakaya: The Japanese Pub Cookbook 』講談社インターナショナル

趣味の本。『TOKYOブックカフェ紀行』や『素敵な蔵書と本棚』と同様、眺めてニヤニヤするために。「居酒屋」の写真集を探したのだけどコレが意外と無い。結局外国人向けだけれど、写真が良さそうだった本書を選ぶ。壁に貼られた水着のポスターや乱雑に脱ぎ捨てられた下足など、日本人はちょっと撮影しようとは思わないであろう被写体が新鮮である。他には、ベタだけれど「廃墟写真集」なんかも欲しいなあ。

トニ=マウント『中世イングランドの日常生活: 生活必需品から食事、医療、仕事、治安まで』原書房

『古代ローマ人の24時間』か『古代中国の24時間』のどちらかを読もうと思っていたところ、本書が発売になったのでコチラを購入。先日『中世ヨーロッパの武術』を読んだばかりだったから、というだけの理由である。そういえば『図説 中世ヨーロッパの暮らし』というのも持っていたよなあ、と思い出す。まったく話は変わるが、『東京の生活史』の続編である『大阪の生活史』の制作プロジェクトが進んでいるようで、こちらも刊行が楽しみ。自分の知らない時代・場所の生活史というの、文化心理学的な意味での興味があるのです。

ノエル=キャロル『ホラーの哲学 フィクションと感情をめぐるパラドックス』フィルムアート社

戸田山和久『恐怖の哲学 ホラーで人間を読む』と差し替え(類似のテーマについては適度に本を刷新していかないと、棚が溢れてしまうため)。原書は1990年に出版されたということで、なんと30年以上の前の著作らしい。著者のノエル=キャロル氏は先ごろ買った『批評について: 芸術批評の哲学』も書いているのだけど、「ホラー」についての論考も発表しているのね。本書も基本図書のひとつらしいので、読んでおくことにしよう。

長田龍太『中世ヨーロッパの武術』新紀元社

「中世・ルネッサンス期のヨーロッパの武術を、図解で解説する日本で(おそらく)初めての本」(「はじめに」より)。似たような本は意外と多いのだけど、その中でも飛び抜けて専門性が高そうだったので買ってみる。続刊もあり。こちらは「飛び道具の使用法・盾の使用法・レスリングとボクシングの技術・イスラムの武器と戦法・大釜やフレイルの使用法」といった内容のようだ。『アーサー王と円卓の騎士』だとか『指輪物語』など、西洋武術の知識があるとより楽しめそうな作品も多いのだよね。

チャールズ=ファニーハフ『おしゃべりな脳の研究――内言・聴声・対話的思考』みすず書房

ちょっと変わったテーマの本を発見。「内言(発声を伴わずに自分自身の心のなかで用いる言葉)」についての研究である。著者は発達心理学の先生なので、内容にも信頼が置けそう。読書の優先順位は高くないので、しばく積ん読になりそうだけれど、絶版になってしまっても困るので先に手に入れておく。小説や映画における「モノローグ」の技法など、まさに「内言」そのもののように思えるのだけどどうなんだろう。あれって一体誰がどういう立場で語っているのか、長らく疑問だったのだよねえ。

日本菌学会『日本菌類百選:きのこ・カビ・酵母と日本人』八坂書房

先だって手に入れた『岩石図鑑』と同じ理由で購入。菌類に関して、ほとんど知らないのだけど、専門書を買うほどの興味があるわけでもなく、一般的な知識を仕入れておけば十分。そういった目的には、100頁程度の小冊子である本書がちょうどいい。図鑑と違って文章の記述量が多めで、読み物としても楽しめそう。「日本菌学会」が編集しているだけあって、一線の学者41名が執筆分担をしており、内容のクオリティも申し分なし。

長谷川眞理子『生き物をめぐる4つの「なぜ」』集英社

「ティンバーゲンの4つのなぜ」という方法論の解説書。Wikipediaの説明によれば、(「ティンバーゲンの4つのなぜ」について)「1960年代にニコラス・ティンバーゲンが動物の行動についてアリストテレスの四原因説を元に4つの疑問(あるいは説明の4分野)を詳細に描写するまで、生物学者もこれらをしばしば混同した。この概念は行動に関わる分野、特に動物行動学、行動生態学、社会生物学、進化心理学、比較心理学の基本的な枠組みである。」そうな。「なぜ」という問いについて至近要因・究極要因・発達要因・系統進化要因の4つに分類して考えるやり方は、「問い」の精密さを格段に上げてくれそうである。

ウラジミール=Я=プロップ『昔話の形態学』水声社

文学理論分野の基礎文献のひとつ。「《文》を超えた《テクスト》のレベルにおける《文法》の探究の最初の試みとして、民話、神話、物語等の記号論的研究において、今や、構造言語学におけるソシュール『講義』にも比すべき位置をもつ、記号学の第一の古典。(惹句より)」。ネット書店で定価販売されているのを発見して購入する。長らく在庫切れで、古書の価格も高騰していたのだよなあ。即使うわけでもないし、少々高額な本だけれど、今手に入れておくことに。

西本昌司『観察を楽しむ 特徴がわかる 岩石図鑑』ナツメ社

野鳥図鑑・樹木図鑑・街角図鑑・歴史散歩事典などといった小冊子を散歩のお供として使っているのだけれど、新たに「岩石図鑑」も本棚に加える。そのような用途なので、分類は「自然科学」ではなく「実用書」のほうにした。岩石については『SUPER理科辞典』などにも少しは記述はあるけれども、やはり特化した一冊が欲しかったのだ。掲載されている写真を眺めていると「岩石標本セット」が欲しくなるなあ。

高橋康也・ルイス=キャロル『ヴィクトリア朝のアリスたち―ルイス・キャロル写真集』新書館

ルイス=キャロルの撮ったポートレート、モデルの無表情さが不思議だったのだけれど、これは当時の写真機の撮影時間の問題だったのね。古めかしい衣装とあいまってシュヴァンクマイエルの世界のようだなあ、と思ったのだけれど、この映像作家のイメージの源泉も、そもそもがこの手の古写真なのかもしれない。そこはかとなく死を連想させる、静謐かつ不穏なイメージが印象的。

ヘンリー=ウォンズブラ 『ヴィジュアル版聖書読解事典』 ‎ 原書房

「聖書との併用を念頭に置いた、現代の読者向けの手引書。旧約聖書、新約聖書はそれぞれ読みやすく区分分けしたうえで、内容のあらすじ、鍵となる引用句、理解を深めるための解説を添えてある(惹句より)」。聖書をいきなり読んでも現代日本人(あるいは少なくとも自分)には理解不能なので、この種の解説本は重宝する。本書は図版も豊富で眺めて楽しめるのも良い。

ノエル=キャロル『批評について: 芸術批評の哲学』勁草書房

『分析美学入門』と同様、芸術批評の分野における基礎文献のひとつ。しばらく積ん読になるだろうけれども、とりあえず本棚に入れておく。こういった「難解かつ退屈そうで、なかなか食指が伸びないんだけど、とりあえず基本図書らしいから読んでおかなきゃなあ」という本が増殖して部屋を占拠していく。まあ、必要となった時すぐに手に取れる場所にあるという安心感はありますが。

ジョアンナ=エーベンステイン『アナトミカル・ヴィーナス 解剖学の美しき人体模型』グラフィック社

ヴンダーカンマー好きならば抑えておくべきジャンルのひとつ、「人体解剖模型」の写真集。スペーコラ美術館 の等身大蝋人形、子供の頃に『芸術新潮』か何かの雑誌で見て、強く印象に残っているのだよなあ。「数奇な歴史と矛盾に満ちた存在、医学と神話、奉納品と民芸品、キワモノと芸術の狭間を揺れ動いてきたヴィーナスたち(惹句より)」という表現がとてもしっくり来る内容である。

ジョナサン=ゴットシャル『ストーリーが世界を滅ぼす――物語があなたの脳を操作する』東洋経済新報社

すでに所有している『ナラトロジー入門』・『人はなぜ物語を求めるのか』・『物語としてのケア』などといった本と同様のテーマである「ナラティブ」を扱った書物を、新たに本棚に追加。本書は物語の持つ「負の側面」に焦点を当てた内容で、ちょっと斬新である。言われてみれば陰謀論や戦争プロパガンダや様々な差別にまつわる言説やらも、物語を利用して語られるものだからねえ……。人類の愚行の原因はほとんどコレかも、と思わされる。

岡本祐子・深瀬裕子(編)『エピソードでつかむ生涯発達心理学』ミネルヴァ書房

発達心理学に特化した本を持っていなかったので買ってみた。学部生のテキストとして使うことを想定して書かれたようで、門外漢にも読みやすく書かれていて良い。2013年刊行は最新の情報というわけでもないけれども、他の教科書の出版年度も同じようなものだったので仕方がない。ちなみに「シリーズ生涯発達心理学」は全5巻構成になっており2巻目以降はそれぞれ「幼児・児童・青年・老年」の分野を扱っている。