丸山真男『日本の思想』岩波書店

この本もロングセラーだが、その理由は日本人の非論理性が昔から変わらないからだそうな。

ウラジミール=ナボコフ『ナボコフの文学講義 (上・下巻)』河出書房新社

小説を味読・精読するという行為を、みっちりと教えてくれる。この講義で扱われる作品は『マンスフィールド荘園』『荒涼館』『ボヴァリー夫人』『ジキル博士とハイド氏の不思議な事件』『スワン家のほうへ』『変身』『ユリシーズ』である。

アルトゥル=ショーペンハウエル『読書について 他二篇』岩波書店

読書論の古典的名著。多読の弊害とその戒めなど。今風に言えばアウトプット重視。しかし調べてみるとショペンハウエルは様々な偉人に影響を与えているのだなあ。ニーチェ・ワーグナー・ヴィトゲンシュタイン・シュレーディンガー・アインシュタイン・フロイト・ランク・ユング・キャンベル・トルストイ・マン・ボルヘスなど。

スーザン=ノーレン=ホークセマ・バーバラ=L=フレデリックセン・ジェフ=R=ロフタス ・その他 『ヒルガードの心理学 第15版』金剛出版

心理学の教科書。基本図書であり心理学を学びたいのならば必読。高価なので買うのに躊躇しました。この種の本は最新の学説が載っていないと意味が無いので、古書というわけにもいかないし。

長沢雅男 ・石黒祐子『情報源としてのレファレンスブックス』日本図書館協会

簡単な書誌。調べ物のお供に。書誌には様々なものがあり情報量の多いものほど高価に・分厚くなっていく。例えば日本図書館協会の『日本の参考図書』は27000円もする。凶悪な値段である。

ホルヘ=ルイス=ボルヘス『伝奇集』岩波書店

迷路をさまよっているような文章に翻弄される。何度読んでも難しくてよくわからない作品がいくつかある。

入江紀子『なんぎな奥さん(全5巻)』白泉社

絵柄もストーリーも「非凡」とは言えないけれど、流れるようなコマ割りがリズミカルで上手。あまり描き込まない、あっさりとした線も心地よい。最近はもう活動されていないようだねえ。

ノーム=チョムスキー『メディア・コントロール』集英社

チョムスキー節を楽しむために購入。快刀乱麻を断つがごとき明晰な思考。

H=G=ウェルズ『世界史概観(上・下巻)』岩波書店

世界史概説ウェルズ版。マクニール『世界史』などと比べると筆者の主張が出ていて面白い。

E=H=ゴンブリッチ『美術の物語』ファイドン

初心者向け西洋美術史ガイドのロングセラー。2011年にポケット版が出て、だいぶ買いやすくなった。

ラマーン=セルデン『現代の文学批評ー理論と実践』彩流社

文学批評理論概説。大学でよく使われるテキストらしい。イーグルトン『文学とは何か』が挑戦的な論争の書といった趣があるので、勉強に使うにはこちらだろう。最近知ったところによれば2014年にピーター=バリー『文学理論講義: 新しいスタンダード 』というのが出たようで、いずれこちらも読んでおきたい。

杉山尚子・島宗理・佐藤方哉・リチャード=W=マロット・アリア=E=マロット『行動分析学入門』産業図書

心理学を科学にする試み。

トーマス=クーン『科学革命の構造』みすず書房

「パラダイム」という言葉で有名な著作。内容についての賛否はともかく、基本図書ではあるらしいので一応購入した。しかし本文が非常に読みづらく、今の私の頭では著者の言わんとしていることが今ひとつ飲み込めない。少し寝かしておいて、数年後に改めて読む予定。

川島武宜『日本人の法意識』岩波書店

古い本だけれど、日本人の意識はそう急には変わらないらしく、読んでいて腑に落ちることが多い。「所有権」といった基礎的な権利と思われるようなことすら、昔は曖昧だったのだなあ。

クリス=ストリンガー・ピーター=アンドリュース 『人類進化大全―進化の実像と発掘・分析のすべて』悠書館

『キャンベル生物学』で「人類の進化」について知るにはちょっと記述量が不足なので、専門の本を買う。写真が豊富で大変面白い内容。関係ないけれども、これだけ豊富に類人猿やヒトの化石が見つかっている現在、「創造論」を信じる人達の存在がむしろ興味深い。主に社会心理学的な意味で。

森田良行『基礎日本語辞典』角川書店

日本語教師や翻訳家御用達の辞書で、基礎的な単語を深く掘り下げて解説する。

E=J=ホブズボーム『ナショナリズムの歴史と現在』大月書店

ナショナリズム研究の基本図書。著者は世界的に著名なマルクス主義歴史家だそうだ。

E=H=カー『歴史とは何か』岩波書店

歴史哲学の古典かつ基本図書。歴史≒事実を「記述する」ことの困難さ。本多勝一『事実とはなにか』と似たような問題意識だと思って確認してみたら、同書にこんな一文が入っていた。<(前略)この選択が、E=H=カーのいう「歴史的意味という点から見た選択の過程」であって、この場合「歴史」を「報道」または「ルポ」と置き換えたものといえましょう。>

長谷川裕行『ソフトウェアの20世紀―ヒトとコンピュータの対話の歴史』翔泳社

コンピュータの歴史・ソフトウェア編。古代の計算機具から始まり機械式計算機・電気計算機・プログラムの誕生・プログラミング言語の誕生・人工知能へ。

ロビン=ウィリアムス『ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]』毎日コミュニケーションズ

非プロフェッショナルのためのレイアウトデザイン講座。とてもわかりやすい。名著。

つげ義春『ねじ式 つげ義春作品集』青林工芸舎

著者の代表的な作品が集められた一冊。彼の漫画は他の作家に比べ、芸術性が抜きん出ている。子供の時、わざわざ中野の「まんだらけ」まで行って「ねじ式」の掲載された『ガロ』を買い求めたことを思い出す。

ジェイムズ=ホール『西洋美術解読事典』河出書房新社

西洋美術を学ぶ人間は必携。展覧会に行くと神話や歴史から採られたモチーフが散りばめられた絵画も多く、本書が重宝する。子供の頃「絵はこころの感じるままに鑑賞するものだ」とか教えた大人たちをちょっと恨んだことだ。「 少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」(徒然草)。

エーリッヒ=フロム『愛するということ』紀伊國屋書店

「愛」についてかかれた、数少ないまともな本のひとつ。原題の「愛の技術」というほうが内容に沿っていると思う。

ジュリアン=バッジーニ ・ピーター=フォスル『哲学の道具箱』共立出版

一般向けに書かれた哲学術語解説集。哲学に関する本を読んでいる時に出くわす「なんとなくイメージはできるけれど、厳密にどういう意味か知らない」用語を調べるのに使う。文章も易しく普通の辞書より説明が詳細なので、初心者が使うのにちょうどいい感じ。

Reece・Urry・Cain・Wasserman・Minorsky・Jackson『キャンベル生物学 原書9版』丸善出版

生物学の教科書。図版が多く楽しい。ものすごく分厚いけれども、読みやすいです。