中村圭志『教養としての宗教入門 – 基礎から学べる信仰と文化』中央公論新社

宗教についてはマクガイア『宗教社会学』を読んでいるが、これはあくまで「理論編」である。そこで個別の事例についての補助テキストとして、簡単そうな新書を購入。「無神論」についてまとめた本も一冊読んでおきたいが、なにか無いだろうか。

福田アジオ・山崎祐子・常光徹・福原敏男・菊池健策『知っておきたい日本の年中行事事典』吉川弘文館

『図説 日本民俗学』が読みやすくて良かったので、同じく吉川弘文館の本を。ところで民俗学関係では大和書房『民衆史の遺産(全15巻+別巻)』シリーズが質量共に凄そうだけれど、揃えると10万円を超えそうなのでさすがに購入できないだろうなあ。

アリス=W=フラハティ『書きたがる脳 言語と創造性の科学』ランダムハウス講談社

「ハイパーグラフィア」と呼ばれる症状について神経科の医師が書いたもの。創造性について精神医学や脳科学では、どのように考えられているのか知りたく購入。学術書ではなくもう少し気軽な読み物なので、「創作・文章技術」の棚に置くことにする。そういえばかつて「パトグラフィー(病跡学)」という分野もあったなあ。

福田アジオ・上野和男・倉石忠彦・古家信平・高桑守史(編)『図説 日本民俗学』吉川弘文館

図版を多用して日本の民俗を解説した、初学者向け入門書。お年寄りには「普通の事柄」であっても、若い世代には継承されていない“日常の文化”を学ぶために。民俗学や文化人類学のみならず、日本史や日本近代小説を読むための基礎知識が詰まっている。古本で800円也。

野村進『調べる技術・書く技術』講談社

ジャーナリストによる「知的生産の方法」。「第二章 資料を集める」の部分を読みたくて購入。資料収集の方法はジャーナリスト・研究者・小説家などで異なっていそうなので各種チェックしておきたい。井上真琴『図書館に訊け!』・エーコ『論文作法』・佐藤郁哉『フィールドワークの技法』などと併読するべし。

橋本治『青空人生相談所』筑摩書房

橋本治さんが死去したとのニュース。名前は存じ上げていたが著作に接したことがなく1冊読んでみることに。色川武大『うらおもて人生録』を買おうと思っていた矢先だったため、“人生”つながりで本書を選んだ。なんとなく人生論の類を読みたい気分だったのである。

永川玲二『ことばの政治学』岩波書店

「言語帝国主義」などという表現があったような気がする。文章技術や言語学や文学理論などに関心があると、どうしても「言語の持つ政治性」についての記述を読むことになる。『ことばの政治学』は名著と評判が高いそうだが、読んだことがなかった。この機会に入手しておこう。

平尾昌宏『愛とか正義とか―手とり足とり!哲学・倫理学教室』萌書房

初学者向けの哲学・倫理学入門書。学説の紹介ではなく「自分で哲学的に思考する方法」を学ぶ。(私の本棚の中では)『知的複眼思考法』や『いかにして問題をとくか』などと隣接するような分野ではあるが、内容が哲学・倫理学に特化しているのでやはり少し違うのである。

石黒圭『「読む」技術 速読・精読・味読の力をつける』光文社

「文章の書き方」に類する本を探すと、本棚に石黒圭先生の著書が増える。専門の言語学者が解説する「一般人向け」の書籍が少ないからだろうか。今回は「書く技術」ではなく「読む技術」を扱った本があるのを見つけさっそく購入。ありそうで意外となかったテーマである。

アリストテレス『詩学』光文社

文学理論の元祖のような存在のアリストテレス『詩学』。岩波文庫版を買おうと思って検索したら、3月に光文社から新訳が出ているのを発見する。よく出てくる「浄化(カタルシス)」の概念など、そもそもどういう文脈で使われていたのか、一応抑えておくために。

近藤ようこ『見晴らしガ丘にて それから』ホーム社

「『見晴らしが丘にて』は、二十代後半の仕事でした。それから三十五年後の見晴らしが丘を描きました。前作に出てきた人も、そうでない人もいますが、作者が年をとったせいか、平均年齢が高くなったようです。」(「あとがき」より)。続刊が出たら買って揃えておかないと、どうにも落ち着かない。

スミソニアン協会(監)・DK社(編)『なんでもいっぱい大図鑑 ピクチャーペディア』河出書房新社

2016年に出版された子供向けの博物学大図鑑。「あらゆるテーマがギュッと詰まった、世界で一番美しい百科図鑑 日本上陸!」「スミソニアン協会完全監修!10000点のカラー写真で158のテーマを解説!」(惹句より)。百科事典的な図鑑を一冊持っておきたくて探したもの。『ワーズ・ワード―絵でひく英和大図鑑』と似ていなくもないが、より広く浅い範囲をカバーしている印象。

ヘンリー=ジェイムズ『ヘンリー・ジェイムズ傑作選』講談社

カルヴィーノ、コルタサルに続いてヘンリー=ジェイムズの短篇集を購入。これも『実験する小説たち』を参考に選んだもの。2017年に出版されたばかりの文庫本である。内容とは関係ないけれど特に分厚いわけでもないのに、定価が2000円もして驚く。なんでこんなに高価なのだろう。海外小説は数が売れないのかしらん……。

ヨハネス=W=ローヘン・横地千仭・E=ルッチェン=ドコール『解剖学カラーアトラス 第7版』医学書院

解剖学アトラス(図解書)にはそれぞれイラスト・CG・写真などで図示されたものがあり、本書は写真版。ちなみにイラスト版だと「ネッター解剖学アトラス」が有名だそう。最新は第八版だが、第七版の古書が安価に売っているので購入。医学を修めたいわけではないので旧版で十分である。

日本心理学会(監)・楠見孝(編) 『なつかしさの心理学: 思い出と感情』誠信書房

心理学におけるノスタルジア研究について調べるてみると、欧米でも2000年代に入ってから盛んになったものらしい。日本だと2014年に出た本書が「本邦初」だそう。ざっと読んで見るに、研究内容も初歩的な段階に留まっているようで、これからの発展が待たれる。

フランチェスカ=プレモリ=ドルーレ『作家の家―創作の現場を訪ねて』西村書店

趣味の本。「作家の本棚」とか「作家の仕事場」に類する写真集が一冊欲しかったのだが、表紙の写真が美しく思わず購入。いわばジャケ買いである。『素敵な蔵書と本棚』『TOKYOブックカフェ紀行』などと内容がかぶっているような気もするけれど、私の中では断じて別物なのである。趣味の品というのは得てしてそういうものだと思う。

菅野仁『友だち幻想』筑摩書房

社会学者の菅野仁さんが中高生向け書いた人間関係論。「なんとなく普段から感じているけれども、言語化することが出来なかったこと」をうまく説明してくれているように思え購入。分類が難しいが、とりあえず随筆の一種として扱うことにする。

石川真澄・山口二郎『戦後政治史 第三版』岩波書店

戦後の日本政治史を新書版にまとめたもの。事実関係を比較的客観的に記述した内容で、年表のような資料集。著者の石川真澄さんは朝日新聞の記者であったこともあり、かつては本多勝一さんや筑紫哲也さんと並んでよくお名前を聞いた一人だった。改定第三版からは政治学者の山口二郎さんが最新の流れを補完している。

M=C=エッシャー『エッシャー: グラフィックワーク 』タッシェン・ジャパン

エッシャーの本で安いものを探したら結局「TASCHEN」になった。西洋作家の“画集”としてはエドワード=ホッパーに次いで二冊目だろうか。数学的な作風は他に似た作家が思いつかないほど独創的で、愛好者も多い。『西洋絵画史WHO’S WHO』に載っていないのが残念。

フリオ=コルタサル『悪魔の涎・追い求める男 他八篇』岩波書店

アルゼンチンの作家・小説家。購入の理由はイタロ=カルヴィーノさんの短篇集と同様。しかし、仕方がないことだが「小説・随筆」の棚だけ突出して冊数が増えていく。他のジャンルと比較して読みやすく、結果読了するスピードも早いからである。本来、特に小説だけが好きなわけじゃないのだけれど。

イタロ=カルヴィーノ『魔法の庭・空を見上げる部族 他十四篇』岩波書店

「イタリアの小説家、SF作家、幻想文学作家、児童文学作家、文学者、評論家。20世紀イタリアの国民的作家」(Wikipediaより)。木原善彦『実験する小説たち』をブックガイドとして、比較的最近の作家さんたちを読み始めようと思い、選ぶ。例によって短篇集。

佐光紀子『キッチンの材料でおそうじするナチュラルクリーニング』ブロンズ新社

重曹・クエン酸・石鹸などを使った「汚れ落とし」の教科書。「洗う・磨く」ことに関する本が無かったので購入。今までは掃除のたびにインターネットで調べていたのだが、そろそろ基礎的なことは身につけておきたい。ちなみに、これも「1円本」。

マックス=エルンスト『百頭女』河出書房新社

「コラージュ小説」3部作の1巻目。ブルトンの『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』と一緒に置いておきたいなあ、と思っていたところ文庫化されているのを知りさっそく購入。コラージュの技法は強いイメージ喚起力を持ち、超現実主義と相性が良い。あと「怪鳥ロプロプ」が可愛い。

ニコライ=ゴーゴリ『外套・鼻』岩波書店

『ナボコフのロシア文学講義』の冒頭で扱われている「外套」を読むために。ゴーゴリの他にはツルゲーネフ・ドストエフスキー・トルストイ・チェーホフ・ゴーリキーの作品が取り上げられており、未読の作品も多い。ちなみに『ナボコフの(世界)文学講義』の方に登場する小説家はオースティン・ディケンズ・フロベール・スティーヴンソン・プルースト・カフカ・ジョイスである。

エドガー=アラン=ポー『エドガー・アラン・ポー短篇集』筑摩書房

例によって短篇集。書架を眺めてみるとボルヘス・ルイス=キャロル・カフカ・アンブローズ=ビアスなどといった著者の本があり、そこにエドガー=アラン=ポーが加わってもさほど違和感がない。怪奇・幻想・諧謔といった特徴を持った作品が好みなのだなあ、と自覚する。となると一冊も持っていない「悲劇」は苦手な分野なのかしら。