鳥山石燕『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』角川書店

江戸中期の画家で、妖怪画が有名な鳥山石燕の画集。日本のモノノケの有名どころを網羅しており、化け物図鑑としても使えそうな感じ。派手派手しい河鍋暁斎の妖怪画も好きだけれど、とりあえずこちらを。ところでボルヘス『幻獣辞典』で似たような画集を作ってくれたら、絶対に買うのだけど。

世界の絶景調査委員会『地球とは思えない世界の絶景』宝島社

外国の神話や民話・物語などを読んでいて「具体的な景色」が浮かばないことが多く、これはつまり私自身の頭のなかに「画像イメージ」が存在しないからだろうなあ。と思い至る。とりあえず脳内の画像情報を増やすべく、写真集を買う。まずは「世界の絶景」の小冊子をチョイス。

アン=ルーニー『地図の物語 人類は地図で何を伝えようとしてきたのか』日経ナショナルジオグラフィック社

簡便な体裁の「地図」の文化史。地理学や地政学とはまた違う、「地図そのものの歴史」について学ぶために。ワンテーマに特化した文化史では他に、レベッカ=ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』・スティーブ=パーカー『医療の歴史:穿孔開頭術から幹細胞治療までの1万2千年史』・ハワード=グッドール『音楽の進化史』・マーク=フォーサイズ『酔っぱらいの歴史』などなど欲しいものがたくさんある。

結城未来『頭がよくなる照明術』PHP研究所

ひとつ持っておきたかった照明関係の読み物、Twitterで紹介されていた本書が面白そうだったので買ってみる。「整理整頓の方法」「早起きするには」「調理のコツ」「服のコーディネート」「脳に良い食べ物」「観葉植物の育て方」などの本と同じように、「生活の質」を上げるための一冊。

柏木博(監)『図鑑 デザイン全史』東京書籍

19世紀から21世紀までの近・現代デザインの流れを、幅広い分野にわたって解説した図鑑。『DESIGN: The Definitive Visual History(2015)』の全訳。工業デザインについては初歩的な知識すら持っていないので、この本で勉強しておきたい。図鑑は大好きで、欲しい物も多いが、なにしろ高価だからなあ。優先順位を考えて選ばなければ。

ケンダル=ウォルトン『フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術―』名古屋大学出版会

『ビデオゲームの美学』でも度々引用されるケンダル=ウォルトンの著作。「絵画、文学、演劇、映画などの芸術作品から日常生活まで、虚構世界が私たちを魅了し、想像や行動を促す原理をトータルに解明するフィクション論の金字塔」(内容紹介より)である。メタフィクション論を学ぶ上での“基礎文献”のような扱いだそう。

吉野裕子『日本古代呪術 陰陽五行と日本原始信仰』講談社

『図説 日本呪術全書』には具体的な呪術の方法や儀式の手順などが記されていて面白いのだけれど、理論編も読んでおかないとこれ、理解できないなあ。ということで民俗学者の吉田裕子さんの著作を一冊読んでおく。『神話学入門』の神話分析手法と共通する部分もあって興味深い。

ジョン=H=カートライト『進化心理学入門』新曜社

スティーブン=ピンカー『心の仕組み』が理解しづらかったので、先に「進化心理学」のコンパクトなテキストを読むことに。やはり論点が整理された、教科書的な書き方のほうが読んでいて理解しやすい。「動物行動学」と似た視点も含むなあ、と思ったら、動物の行動と生態に関する進化論的なアプローチを現在では「行動生態学」と呼ぶらしい。

河合祥一郎『あらすじで読むシェイクスピア全作品』祥伝社

『社会学文献事典』のように使うために。西洋の小説を読むときに「聖書・ギリシャ神話・シェイクスピア」あたりの基礎知識が必要だそうだが、シェイクスピアについては要約版で済ませておく。全てを読んでいる時間もお金もないので仕方がないね。

山中由里子(編)・国立民族学博物館(監) 『驚異と怪異: 想像界の生きものたち』

国立民族学博物館で開催されている、2019年特別展のカタログ。テーマはタイトルの通り「空想上の生物」である。『愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎』では蒐集物がヨーロッパに偏っていたが、こちらは世界中からバランスよく選ばれており良い感じ。意外と類書がないので買っておこう。

エラリー=クイーン『ミニ・ミステリ傑作選』東京創元社

『世界文学鑑賞辞典』のミステリー小説版があると良いのだけれど、当然ながらそんなものはないので代わりに本書を。エラリー=クイーン選による67編の作品が詰め込まれた一冊。ボルヘスとカサーレスによる『傑作探偵小説集』という本も見つけたが、残念ながら未訳。ミステリー小説の代表的なトリックを頭に入れておくために。

ガブリエル=ガルシア=マルケス『エレンディラ』筑摩書房

ガブリエル=ガルシア=マルケスの短篇集。「魔術的リアリズム」の代表的な作家として読んでおかねばなあ、ということで購入。ちなみに『コロンビア大学 現代文学・文化批評用語辞典』によれば、この分野ではホルヘ=ルイス=ボルヘス・ガルシア=マルケス・ギュンター=グラス・ジョン=ファウルズなどが知られているそうだ。

藤のよう『せんせいのお人形(1~3巻)』KADOKAWA

「読書猿」氏推奨の漫画で、Web版の続きを読むべく購入。「なぜ読書をするのか、しなければならないのか」という問いに良く答える内容。ところで最近、意図的に漫画本を増やしているのだけれど、次は何を読もう。まだ本棚に置かれていない分野は、アクションやファンタジィ、実験的な漫画などか。

フローベール『紋切型辞典』岩波書店

ビアスの『悪魔の辞典』と対になるような内容。つい使ってしまいがちな“紋切り型表現”を避けるべく読んでおく。思うに“紋切り型”は、苅谷剛彦『知的複眼思考法』の用語で言うところの「単眼思考」に近いものなのだろう。つまり、自動化された陳腐な見解。

中山昌亮『不安の種(全3巻)』秋田書店

純粋な「ホラー漫画」というジャンルも本箱に置いておきたく、適当に探す。水木しげる・楳図かずお・伊藤潤二各氏らの作品も候補に上がったが、最終的には比較的新しい本作に決定。なぜこのマイナーな作品を選んだのかといえば現代版遠野物語のような雰囲気に惹かれたからである。物語に理路があると怖さが半減するしなあ。

大野晋『日本語練習帳』岩波書店

『日本語の作文技術』『日本語のレトリック』などと一緒に買おうと思っていて忘れていた本。しばらく積ん読になりそう。そういえば子供のころ読んだ記憶もあるのだが、内容をまったく覚えていない。1999年の本なのでちょうど20年前である。

リデル=ハート『戦略論―間接的アプローチ』原書房

「20世紀という時代を象徴する戦略思想家(Wikipediaより)」の著作。クラウゼヴィッツの『戦争論』はやや古いのでこちらを。主に世界史を読むための補助テキストとして使う予定。2010年に新しい翻訳が出ているのだけれど、ちょっと割高だったので旧版を古書で購入。

中里介山『日本武術神妙記』角川学芸出版

これもTwitterの投稿で存在を知った本。剣豪や武術家の逸話を集めた資料集。『大語園』を丹念に読んでいけば似たようなエピソードも載っているのかもしれないけれど、こちらはかなり特化した内容でもあり、やはり数や質が異なる。しかしなぜチャンバラやら格闘など、ある意味“野蛮”なものに惹かれるのだろうね。

松村一男『神話学入門』講談社

私にとって「神話(学)」は微妙な立ち位置にあって、史学でも民俗学でも文学でもないが、そのどれとも隣接する感じ。かといって文化人類学などの教科書で十分に神話が扱われているかといえばそうでもなく、やはりこれは専門の「神話学」の本が一冊必要なのだろうな。

豊島泰国『図説 日本呪術全書』原書房

購入を迷っていた一冊。「日本の呪術」というピンポイントな内容で、汎用性があるかどうか分からなかったからである。最近読んだ『教養としての宗教入門』に「宗教にとっての呪術の重要性」が説かれていたので、これも本棚に置いておこう。この手の資料集は大好きだし。

長谷川りえ『繰り返し作りたくなる! ラク弁当レシピ』エイ出版社

久しぶりに料理本を。別に弁当を作る必要に迫られているわけではないが、知識としてでも知っておけば、いつか役に立つこともあろう。ところで私がレシピ本を選ぶ場合、重視するのは写真とレイアウトの美しさである。どうも「写真集」を買っているような感覚があるのだよねえ。

矢口高雄『おらが村』山と渓谷社

半世紀ほども前に描かれた漫画の復刊、ものすごく分厚い。東北の寒村での生活を記録した作品。最近民俗学がらみの本を読んでいたので、これをチョイス。漫画棚にはもっと多様なジャンルを集めておきたいのだが、なにしろ刊行点数が多すぎて選書もままならない。

中村圭志『西洋人の「無神論」日本人の「無宗教」』ディスカヴァー・トゥエンティワン

『教養としての宗教入門 – 基礎から学べる信仰と文化』の著者が「無神論」に関しての本も出してくれていたので、とりあえず読んでみる。宗教関係の著作は様々な理由で読みづらいものが多いが、この作者さんは冷静かつ軽妙な文章で良い。

中島義明・子安増生・繁桝算男・箱田裕司・安藤清志・坂野雄二・立花政夫(編)『心理学辞典』有斐閣

心理学の学習に使うために。定価は7000円以上もするが、幸いな事に古書で安く手に入る。初版が1999年とやや古いけれども、これに替わるものも見当たらなかったので仕方がない。

ルイス=キャロル『鏡の国のアリス』角川書店

言わずと知れた『不思議の国のアリス』の続編。両方揃えておかないと落ち着かないので、こちらも本棚に置いておく。「アリス」は哲学や言語学、脳神経科学その他の学術系の本でも頻繁に話題にのぼる印象。