かとうひろし『マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド 伝わるマンガの描き方編』銀杏社

「コマ割りの基礎編(2014年4月)」「ストーリー構成編(2014年7月)」の出版から6年経ち、「伝わる漫画の描き方編」が新たに上梓された。「分かる漫画が描ける」技術について理詰めで解説されており目からウロコが落ちる思いである。どうも漫画の“文法”にも、文章と同じく明確な「ルール」がありそうだ。

Hana『全身ユニクロ! 朝、マネするだけ』ダイヤモンド社

以前『ほぼユニクロで男のオシャレはうまくいく』というのを本箱に加えたが、これは似たような内容の、女性向けコーディネートを紹介した本。ファッションの分野は時代とともに内容が古びていくので、選書が難しい。「全身ユニクロ」ならば流行に左右されにくい、スタンダードな着こなしというものを学べるだろうか。

瀬川康秀・大野隆司『世界で一番楽しい建物できるまで図鑑 RC造・鉄骨造』エクスナレッジ

『世界で一番楽しい建物できるまで図鑑』の、こちらは鉄骨造編。本の特徴も木造住宅編と同様。「材料としての鉄筋コンクリートの寿命は60年といわれます。これはコンクリートがアルカリ性を失い、表面からの中性化が進行して内部の鉄筋に達するまでの年月に基づきます。(p19)」。意外と耐用年数が短い。

大野隆司『世界で一番楽しい建物できるまで図鑑 木造住宅』エクスナレッジ

街で見かける建築物の内部が一体全体どうなっているのか、知りたくなって購入。絵本を眺める感覚で楽しめるのでなかなか良い。木造住宅の各部の名称について、不用不急の知識が身につく。再びボルヘスのこの言葉を引用しておこう。「誰しも知るように、むだで横道にそれた知識には一種のけだるい喜びがある。」

クリストファー=ライアン『性の進化論――女性のオルガスムは、なぜ霊長類にだけ発達したか?』作品社

進化心理学にハマっている今日この頃だけれど、これはその中でも人類の「性」について扱った書物。前に<「性愛研究の現在」を概観できる本を探したけれども見つからなかったので、とりあえず古典的なバタイユから読んでみる。>などと書いたが、本書がこの要望に近いのではないか、と思い購入。

ゲーテ『ファウスト(1・2巻)』新潮社

しばらく積ん読になるであろう古典戯曲。読んでおかなきゃ恥ずかしいが、さりとて読書の優先順位がさほど高くないこの手の古典文学が多すぎて困る。例えば『千一夜物語』なども最近「ガラン版」が刊行され始めたので読んでみたいが、長大に過ぎるのだよなあ。

諸富祥彦『孤独であるためのレッスン』NHK出版

臨床心理士による「孤独のすすめ」。ハイデッガーの思想やフォーカシングの技法を援用して孤独の素晴らしさを説く。私の本棚の中ではショーペンハウアー『幸福について』と菅野仁『友だち幻想 』なども孤独について扱った書物だけれど、本書はより積極的に「孤独たれ」と煽ってくる。善き哉。

田中拓也『たった1秒の最強スキル パソコン仕事が10倍速くなる80の方法』SBクリエイティブ

これも実用書。書名の通りWindowsを使う上で、時短になりそうなChipsを網羅的に紹介する。この手の本は通読するのではなく、辞書のように「引いて」使うものなのだろうな。

師走トオル『フリーランスが知らないと損する お金と法律のはなし』ソーテック社

確定申告のやり方・基本的な税制度の種類・経費と控除・各種制度の説明・保険について、などなど。特に説明の必要もないほど、この上なく「実用書」。金銭に関しての本は他に『お金の教養』(だいわ文庫)という小冊子を持っているくらい。他に何か必要になりそうな本はあったかしら……。「分与で揉めない遺言の書き方」とかか。

誠文堂新光社(編) 『ドライフラワーの飾り方: お部屋がもっとお洒落になるアイデア集』誠文堂新光社

『愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎』を読んでから、珊瑚とか流木とか鉱石だとかいった自然物に興味が向くように。ドライフラワーも博物学標本っぽく飾ると面白いかしら。とりあえず小冊子を手に入れて、飾り方を勉強してみようということで、適当な一冊を選ぶ。ちなみに表紙写真を見ての「ジャケ買い」である。

藤亮一・小学館辞典編集部『標準語引き 日本方言辞典』小学館

比較的安価な値段で手に入る、本格的な方言辞典。標準語見出しで引くと、対応した方言を知ることができる。ページ数は1500、収録語数はおよそ15万項目。方言の意味自体はインターネットの検索で知ることができるが、やはり確かな出典を確認するために、紙の辞典が必要不可欠である。

マーク=フォーサイズ『酔っぱらいの歴史』青土社

飲酒に関するインテレクチュアル=ヒストリー。おどけた文体で書かれており気軽に読めるわりに、内容は本格的。古代から現在に至るまで、酒と人類とは切り離せない関係にあったことがよく分かる。本書を読むことによって、呑むことに対する罪悪感が少々薄れたような。

ジュディス=ミラー『西洋骨董鑑定の教科書』パイインターナショナル

半ば趣味の本ではあるが、一応「美術・芸術」の棚に入れておく。DK社から出版された本の翻訳らしく、美麗な写真が豊富に使われているのが良い。私が所持しているものでは他に『図鑑 デザイン全史』『なんでもいっぱい大図鑑 ピクチャーペディア』などもDK社だった気がする。

山納洋『歩いて読みとく地域デザイン: 普通のまちの見方・活かし方』学芸出版社

「散歩」は私の数少ない趣味の一つなのだけれど、町の形状が「どういった理由で、こうなっているのか」が分からないことが多く歯痒い思いをする。本書は歴史と機能から、町の「ありよう」の原因を分析していくユニークな書物。学術書と呼ぶにはやや砕けた内容なので、「実用書」のほうに分類しておこう。

佐藤信『新版 図説歴史散歩事典』山川出版社

『大阪府の歴史散歩(上・下巻)』と共に使うために。散歩をしていて目にする史跡や建造物を豊富な写真や図や年表で解説してくれる、小さな資料集。欲を言えば本書の近・現代版といった冊子が欲しいのだけれど今のところ見つけられず、代わりとして『歩いて読みとく地域デザイン: 普通のまちの見方・活かし方』を本棚に置いておく。

國分功一郎『暇と退屈の倫理学 増補新版』太田出版

「暇と退屈」についての哲学的考察。タイトルに惹かれての衝動買いである。疫病が流行り遊びに出かけづらい昨今、家で読める本を幾らか買い込んでおこうと思うのだが、これもその一冊。まさに今の状況に相応しいテーマである。

ジョイ=ヘンドリー『〈増補新版〉 社会人類学入門』法政大学出版局

人類学については『人類学的思考の歴史』というのを持っているけれど、これはどちらかといえば「学史」である。人類学の具体的な研究内容を解説してくれる本として、本書をチョイス。もう一冊、『文化人類学文献事典』も欲しいのだが定価22000円とひどく高価。

田村次朗『戦略的交渉入門』日本経済新聞出版社

「交渉学」などという分野があることを寡聞にして知らず、タイトルに惹かれてポチる。学問的には「交渉」の定義をどう考えるのか、気になる。しばらく積ん読になりそうな予感もするが、少しでも「読みたい」と思ったものはとりあえず本棚に入れておくべし。ちなみに分類は「実用書」にした。

水野一晴『人間の営みがわかる地理学入門』ベレ出版

『自然のしくみがわかる地理学入門』と一緒に読むために。こちらは人文地理学の入門書である。テーマは「農作業と農業」「人種・民族・言語・宗教」「村落と都市」「人口」「環境問題」の5つに分かれている。これはもう、人間に関わることのほとんど全てといっても良さそうな感じ。地理学って凄い。

水野一晴『自然のしくみがわかる地理学入門』ベレ出版

『世界がわかる地理学入門』が面白かったので、同著者の「自然地理学入門」を購入。本書では「地形」「気候」「植生と土壌」の3つの観点から地理を解説する。ところで、自然地理学・地(球惑星科)学・生物学・生態学・気象学あたりは微妙に隣接分野で、お互いのシナジー効果が強い。

帝国書院編集部『新詳地理資料 COMPLETE 2019』帝国書院

『世界がわかる地理学入門』の副読本として一緒に購入。地理の資料集ならば「帝国書院」を選んでおけば間違いないだろうと中身を見ずに即決。まったく関係ないが学生時代、暗記一辺倒の授業により社会科全般が嫌いになり基礎的な知識を欠いたままである。授業方法って大事。

水野一晴『世界がわかる地理学入門――気候・地形・動植物と人間生活』筑摩書房

新書の地理学入門書。地理学(地学に非ず)これ一冊といった分厚いテキストを探したのだけれど、どうも良さげなものが見つけられず、とりあえず薄いものから読む。地理学は自然地理・人文地理に分かれるそうだが、本書はどちらも扱う。同著者の『自然のしくみがわかる地理学入門』『人間の営みがわかる地理学入門』も面白そう。

ニコラス=G=カー『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』青土社

インターネットの普及によって、人間の思考はどのように変化するのか。探してみたら、そのものズバリのテーマを扱った本書を発見。図書館と書店しか情報源が無く、紙のノートしか記録媒体がなかった時代と比べ、明らかに「何かが」変わっている実感があるのだけれども。しかし邦題がひどい。原題は『THE SHALLOWS(浅瀬)』である。

ポール=ラファルグ『怠ける権利』平凡社

「一日三時間以上働くと人間は不幸になる」。19世紀末にフランスの社会主義者ラファルグが唱えた言葉です。このラファルグはマルクスの娘と結婚するときに義父のマルクスに金の無心までしており、マルクスが「まじめに働きなさい」というお説教の手紙を送ったほどの筋金入りの主義者でした(出版社からのコメントより)。この一文だけで笑える。

金子大輔『図解 身近にあふれる「気象・天気」が3時間でわかる本』明日香出版社

『こども六法』と一緒に購入。買った理由も同様で、「気象学」を本格的に学ぶつもりはないけれども基礎的なことは知っておきたい、という動機。岩波ジュニア新書や図解雑学シリーズなどにも言えることだけれど、入門書ほどわかりやすく書くのが難しく、結果良質な本が出来上がることが多い気がする。