J=Alcock・D=R=Rubenstein『オールコック・ルーベンスタイン 動物行動学』丸善出版

「動物行動学の分野で、世界で40年以上読み継がれてきた教科書の翻訳版」。人間行動の理解の一助として、動物行動学や行動生態学の教科書を一冊持っておきたかったのだけれど、優先順位の問題で購入を後回しにしていたのだ。本書は定価17600円、古書も出回っていないのが困りもの。「迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめとけ」という格言を思い出し、思い切って購入。

リチャード=ワイズマン『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』文藝春秋

コリン=ウィルソン・ピーター=ブルックスミス『超常現象の謎に挑む』は「超常現象大事典」のような本。同じ超常現象を扱ったものでも、本書は科学的な観点から超常現象批判を行う内容である。著者はマジシャンでもあり心理学者でもあるという経歴の持ち主らしく、その考察も認知科学的な観点っぽい。しかし、これもしばらく積読かしらん。

スティーブ=ニコルズ『虫・全史─1000京匹の誕生、進化、繁栄、未来』日経ナショナル ジオグラフィック

昆虫について、最新の知見を知りたくて購入。教科書や専門書ではないけれど、その分読みやすそうではある。読み終わった後にさらに興味がわけば本格的な昆虫学のテキストを探してみることにしよう。この手の「体系だって記述されていないけれども、博識な人が好きに語る本」というのも結構役にたつよねえ。

諸橋憲一郎『オスとは何で、メスとは何か?─「性スペクトラム」という最前線 』NHK出版

生物学の分野で、性研究の最先端がどうなっているのか知るために購入。例えば辞書で「オス」を引くと「有性生殖をする生物で、精子(雄性配偶子)を作る個体 」などといった説明が出てくるけれども、簡潔にすぎて、これでは何も分からない。最近良く話題になる「LGBT」などの概念を正しく理解するためにも、もう少しちゃんと「性」の意味内容を知っておきたいところである。

アンドレア=ミルズ『ウソのような現実の大図鑑』東京書籍

『超常現象の謎に挑む』と対になる本を、と思い選んだ一冊。どちらも「世界に存在する不思議現象の数々」を知りたくて読んでいるのだけれど、本書の内容は科学で解明されている驚異が中心である。子供向けの図鑑ではあるが、安心のDK社製なのでクオリティは高い。ページ数が『超常現象の謎に挑む』並にあれば、もっと良かったのだけれども。

教育社・コリン=ウィルソン・ピーター=ブルックスミス『超常現象の謎に挑む』教育社

超常現象事典のようなものが一冊欲しかったのだけれど、網羅的かつ学術的なものが見つからなかったのだよね。1992年の出版でちょっと古いけれども、図版も豊富でけっこう良さそう。「本書は、バイエルンの弁護士を苦しめたポルターガイスト現象や、ロンドンの幽霊バス、イギリスに現れた幽霊飛行船の恐怖、第4種接近遭遇、悪魔の出現を思わせるUFO現象、黒魔術、錬金術、等々、特に詳細な調査が必要になった事件や現象、その他、数多くの驚くべき不可解な現象を取り上げ、謎の解明に力を注いでいる。(惹句より)」在庫が豊富にあるのか、安価な点も良い。

長谷川眞理子『生き物をめぐる4つの「なぜ」』集英社

「ティンバーゲンの4つのなぜ」という方法論の解説書。Wikipediaの説明によれば、(「ティンバーゲンの4つのなぜ」について)「1960年代にニコラス・ティンバーゲンが動物の行動についてアリストテレスの四原因説を元に4つの疑問(あるいは説明の4分野)を詳細に描写するまで、生物学者もこれらをしばしば混同した。この概念は行動に関わる分野、特に動物行動学、行動生態学、社会生物学、進化心理学、比較心理学の基本的な枠組みである。」そうな。「なぜ」という問いについて至近要因・究極要因・発達要因・系統進化要因の4つに分類して考えるやり方は、「問い」の精密さを格段に上げてくれそうである。

サラ=ブラウン『ネコの博物図鑑』原書房

もともと買いたい本のリストにはあったのだけれど、先ごろ猫を飼いだしたので前倒して購入。猫に関する本は星の数ほどあって悩むが、造本が美しく図版も多くて、記述の学術性もありつつも専門的にすぎない本書をチョイス。初版も2020年11月で情報も新しそう。なにより「博物学」的な体裁が私好みである。ちなみに同シリーズには他に『イヌの博物図鑑』『ウマの博物図鑑』などもあるようだ。

佐藤勝彦(監)・マーティン=リース(編)『宇宙大図鑑』ネコ・パブリッシング

天文学の分野では、『シリーズ現代の天文学 第一巻 人類の住む宇宙』が本棚にあるのだけれど、この本は文字がびっしり詰まっている反面、図版が少ない。映像イメージを補うために図鑑が一冊欲しかったのだ。たまたまDKブックシリーズの『地球大図鑑』を持っていたので、同じくDK社の『宇宙大図鑑』をチョイス。ちなみに『海洋大図鑑』なんてものもあって、こちらも欲しいところ。

荒木健太郎『雲を愛する技術』光文社

「気象」の分野に関しては『図解 身近にあふれる「気象・天気」が3時間でわかる本』がすでに本棚にあるのだけど、もう少しだけ専門に特化した知識が欲しくなったので、「雲」をテーマにした本を探す。日常的に目にするのだけれど、案外雲の名前を知らなかったりするしなあ。

アルマン=ラリー=ルロワ『ヒトの変異 【新装版】人体の遺伝的多様性について』みすず書房

人間のミュータント(変異体)に関するインテレクチュアル=ヒストリー。著者の専門は進化発生生物学である。「奇形」について、学術的な筆致で淡々と説明してくれる珍しい本。神話や昔話における「神々」「怪物」の元となった概念を、よりしっかりと理解するために購入。読んでいると、案外「完全な空想の産物」というものは少ないのだろうなあ、と思わされる。

スミソニアン協会・小菅正夫(監)『驚くべき世界の野生動物生態図鑑』日東書院本社

デイヴィッド=バーニー『世界動物大図鑑―ANIMAL』という本もあって、どちらを買おうか迷っていたのだけれど、けっきょく出版年が新しかった本書を選ぶ。大判で美麗な写真が多用されており、眺めるだけでも楽しめる。反面、個々の記述は比較的簡素である。本書以上のことを知りたくなったら素直に専門書を読まねばなるまいな。

カール=ジンマー『進化―生命のたどる道』岩波書店

近頃どの科学分野の本を見ても、「進化」というキーワードを見かけない日はない(ような気がする)。常々『キャンベル生物学』の「進化」の解説だけでは物足りないと感じていたので、専門の本を探すことに。同じくカール=ジンマーさんの『進化の教科書』(ブルーバックス)の方がやや新しいのだけれど、こっちだと三分冊になってしまうのだよなあ……。ちょうど古書が安く売られていたので、一巻モノの本書を買っておく。

アダム=ハート=デイヴィス『サイエンス大図鑑』河出書房新社

科学史の教科書である『世界科学史話』が文字オンリーで、ちょとイメージが湧きづらい。そこでサブテキストとして本書を購入。毎度おなじみDK社が手がけておりクオリティは素晴らしい。やはり写真や図があると、脳に定着しやすくて良い。人体模型や六分儀の載っているページなど、ヴンダーカンマー好きとしては堪らないですな。

伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』名古屋大学出版会

科学哲学の教科書。学術的なテーマの本を読む上では、「科学的方法とそうでないものの違い」について抑えておきたいところ。本書は占星術・超能力・代替医療などの疑似科学を例に取りながら「科学とはなにか」について考察していく。かなり歯ごたえがありそうな内容で、読了まで時間がかかりそう。

ジェームス=F=ルール『地球大図鑑 EARTH』ネコ・パブリッシング

その名の通りの大図鑑で、私の持っている本の中でもっとも巨大なのではないか。地球惑星科学や地理学のテキスト、文章中心で写真があまりないので、その辺を補うために購入。これもやはりDK社製である。同じシリーズである『宇宙大図鑑』や『海洋大図鑑』も、いずれは手に入れたいなあ。

リチャード=C=フランシス『家畜化という進化 人間はいかに動物を変えたか』 白揚社

本書もしばらく積ん読になりそう。野生生物の家畜化から、人類の「自己家畜化」までを視野に入れた内容。家畜化と農耕については人類史の重要な両輪なので、一応頭に入れておきたい。農耕の分野に関しては、『反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー』なども、手に入れておきたい一冊。

ダレン=ナッシュ(著)・ナショナル=ジオグラフィック(編)『ビジュアル 恐竜大図鑑 [年代別] 古生物の全生態』日経ナショナルジオグラフィック社

2020年の7月16日に出版されたばかりの書籍。タイトルは「恐竜大図鑑」だが古生物全般が載っているので大変お買い得である。安定のDK社クオリティで、美麗な図版が多いのも嬉しい。内容は初心者向けなので、さらに知りたければ『恐竜の教科書: 最新研究で読み解く進化の謎』あたりを併読しておくべし。

金子大輔『図解 身近にあふれる「気象・天気」が3時間でわかる本』明日香出版社

『こども六法』と一緒に購入。買った理由も同様で、「気象学」を本格的に学ぶつもりはないけれども基礎的なことは知っておきたい、という動機。岩波ジュニア新書や図解雑学シリーズなどにも言えることだけれど、入門書ほどわかりやすく書くのが難しく、結果良質な本が出来上がることが多い気がする。

ショーン=キャロル『この宇宙の片隅に ―宇宙の始まりから生命の意味を考える50章―』青土社

「世界的な理論物理学者が、ダーウィン、アインシュタインから、生命、意識、宇宙の起源までを縦横無尽に語り、この宇宙でわれわれが生きる意味を解き明かす」(惹句より)。この種の本は定期的に出版されていると思うけれど、比較的新しい(といっても2016年)本書を。『2100年の科学ライフ』と併せて読んでおこう。

川崎悟司『カメの甲羅はあばら骨 ~人体で表す動物図鑑~』SBクリエイティブ

「人間が動物の骨格を持っていたら、どういった姿になるか」というテーマで編まれた小さな読み物。ハラルト=シュテュンプケ『鼻行類』やドゥーガル=ディクソン 『アフター・マン』のような“空想科学生物学”を思い出させる内容である。怪物や妖怪といったものに興味のある私にとってはマストバイ。

野村順一『色の秘密 色彩学入門』文藝春秋

書名の通り色彩学の入門書。お絵かきや写真撮影は言うに及ばず、インテリアのチョイスや料理の盛り付けまで「色彩」について考えることが多く、一冊専門の本を持っておく。あまり関係ないが、色彩の心理に与える影響が進化上、どのように獲得されてきたのかを解明した本はないかしら。

ミチオ=カク『2100年の科学ライフ』NHK出版

現役の物理学者の手による、近未来科学テクノロジー解説の本。コンピュータ・人工知能・医療・ナノテクノロジー・エネルギー・宇宙旅行などなど、多岐にわたる分野を扱った一般読者向けの科学読み物である。科学史の一種でもあるし、サイエンス=フィクションを読む場合の基礎知識にもなりそう。

ヨハネス=W=ローヘン・横地千仭・E=ルッチェン=ドコール『解剖学カラーアトラス 第7版』医学書院

解剖学アトラス(図解書)にはそれぞれイラスト・CG・写真などで図示されたものがあり、本書は写真版。ちなみにイラスト版だと「ネッター解剖学アトラス」が有名だそう。最新は第八版だが、第七版の古書が安価に売っているので購入。医学を修めたいわけではないので旧版で十分である。

ルイス=ダートネル『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』河出書房新社

著者は宇宙生物学者、原題は『the knowledge』。「もし文明を一から復興することになったら」というテーマで、思考実験(超高度な与太話)をする。サイエンスフィクションとして小説に分類しても良いのだが、「科学技術史」とも言える内容でもあるので「自然科学」の棚へ。