ジョイ=ヘンドリー『〈増補新版〉 社会人類学入門』法政大学出版局

人類学については『人類学的思考の歴史』というのを持っているけれど、これはどちらかといえば「学史」である。人類学の具体的な研究内容を解説してくれる本として、本書をチョイス。もう一冊、『文化人類学文献事典』も欲しいのだが定価22000円とひどく高価。

山崎聡一郎『こども六法』弘文堂

よく売れているという、子供向け法律入門。法学関係の書籍は『はじめて学ぶ法哲学・法思想』しか持っておらず、もう少し勉強しなければと思うのだけれど、時間の都合上この小冊子を読んでお茶を濁しておく。とはいえ子ども向けの本には良い物が多く、なかなか侮れない。

ジョーゼフ=キャンベル『千の顔をもつ英雄(上・下巻)』早川書房

神話物語の構造分析。物語研究の基礎文献なので特に考えることもなく購入。著者が神話学者なのでとりあえず「社会科学」の棚に入れておこう。ところで、ウラジミール=プロップ『昔話の形態学』とジェラール=ジュネット『物語のディスクール―方法論の試み』も必要なのだがこの二冊は古書価格が高価すぎて手が出ない。

ブルース=ブエノ=デ=メスキータ・アラスター=スミス『裁者のためのハンドブック 』亜紀書房

キワモノめいたタイトルだが、内容は「権力支持基盤理論」の一般向け解説であり、ちゃんとした政治学の本。有斐閣の『政治学 補訂版』(教科書)だけでは勉強の用には不足なので、これを補うために。権力者の、一見不合理に思える行動原理について大変に理解しやすくなる。

ケイト=マン『ひれふせ、女たち:ミソジニーの論理』慶應義塾大学出版会

「ミソジニー」についてまとめられた初めての研究書。先ごろ邦訳が出たのでさっそく購入。2010年に出版された上野千鶴子『女ぎらい―ニッポンのミソジニー』は論文というよりも随筆に近い内容だったので(それが悪いわけでは無論ないけれども)より包括的な記述の本書と入れ替え。著者のケイト=マンは哲学・倫理学者である。

吉野裕子『日本古代呪術 陰陽五行と日本原始信仰』講談社

『図説 日本呪術全書』には具体的な呪術の方法や儀式の手順などが記されていて面白いのだけれど、理論編も読んでおかないとこれ、理解できないなあ。ということで民俗学者の吉田裕子さんの著作を一冊読んでおく。『神話学入門』の神話分析手法と共通する部分もあって興味深い。

松村一男『神話学入門』講談社

私にとって「神話(学)」は微妙な立ち位置にあって、史学でも民俗学でも文学でもないが、そのどれとも隣接する感じ。かといって文化人類学などの教科書で十分に神話が扱われているかといえばそうでもなく、やはりこれは専門の「神話学」の本が一冊必要なのだろうな。

豊島泰国『図説 日本呪術全書』原書房

購入を迷っていた一冊。「日本の呪術」というピンポイントな内容で、汎用性があるかどうか分からなかったからである。最近読んだ『教養としての宗教入門』に「宗教にとっての呪術の重要性」が説かれていたので、これも本棚に置いておこう。この手の資料集は大好きだし。

中村圭志『西洋人の「無神論」日本人の「無宗教」』ディスカヴァー・トゥエンティワン

『教養としての宗教入門 – 基礎から学べる信仰と文化』の著者が「無神論」に関しての本も出してくれていたので、とりあえず読んでみる。宗教関係の著作は様々な理由で読みづらいものが多いが、この作者さんは冷静かつ軽妙な文章で良い。

中村圭志『教養としての宗教入門 – 基礎から学べる信仰と文化』中央公論新社

宗教についてはマクガイア『宗教社会学』を読んでいるが、これはあくまで「理論編」である。そこで個別の事例についての補助テキストとして、簡単そうな新書を購入。「無神論」についてまとめた本も一冊読んでおきたいが、なにか無いだろうか。

福田アジオ・上野和男・倉石忠彦・古家信平・高桑守史(編)『図説 日本民俗学』吉川弘文館

図版を多用して日本の民俗を解説した、初学者向け入門書。お年寄りには「普通の事柄」であっても、若い世代には継承されていない“日常の文化”を学ぶために。民俗学や文化人類学のみならず、日本史や日本近代小説を読むための基礎知識が詰まっている。古本で800円也。

石川真澄・山口二郎『戦後政治史 第三版』岩波書店

戦後の日本政治史を新書版にまとめたもの。事実関係を比較的客観的に記述した内容で、年表のような資料集。著者の石川真澄さんは朝日新聞の記者であったこともあり、かつては本多勝一さんや筑紫哲也さんと並んでよくお名前を聞いた一人だった。改定第三版からは政治学者の山口二郎さんが最新の流れを補完している。

河野稠果『人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか』中央公論新社

少子・高齢化を考える上での基礎資料。先日購入した『社会を“モデル”でみる―数理社会学への招待』と一緒に読むと面白そうだと思い、つい買ってしまった。まあ「1円本」なので金銭面では問題ないのだけれど、いよいよ本の置き場所問題が深刻になりつつある。

日本数理社会学会 (監)『社会を“モデル”でみる―数理社会学への招待』勁草書房

「数理社会学」を辞書で調べてみると「(前略)一定の数学的仮定から演繹してモデルをつくったり,それを調査や実験から得たデータによって検証したり,逆に経験的データから数式で表わされる法則を導いたりする。(後略)」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)とある。本書では「ある疑問に対して自分でモデルを作り、数字による検証をする」方法について学ぶ。

柴田武『日本の方言』岩波書店

1958年に書かれた日本語方言に関する研究。作文技術や言語学などに興味があるので、「方言」についても学んでおこうと思い購入。古い本だけれど方言研究の基礎的な内容がコンパクトにまとめられていて良い。

杉本良夫・ロス=マオア『日本人論の方程式』筑摩書房

1982年刊『日本人は「日本的」か―特殊論を超え多元的分析へ』を増補・文庫化したもの。「日本人論」を題材とした、社会学的分析の実例を学ぶために購入。『知的複眼思考法』『日本の思想』『日本の社会科学を批判する』『ナショナリズムの歴史と現在』などと一緒に本棚へと置いておくべき内容。

竹下賢・市原靖久・桜井徹・角田猛之(編)『はじめて学ぶ法哲学・法思想―古典で読み解く21のトピック』ミネルヴァ書房

法哲学・法思想の初学者向け入門書。法学関係のテキストがないことに気がつき、まずは簡単そうな本を選ぶ。政治学や経済学、倫理学などでお馴染みの哲学者たちが登場するため、意外と読みやすい。本書を読了したら「判例六法」なども購入したいところ。

クラウス=ドッズ『地政学とは何か』エヌティティ出版

地政学の辞書的な意味は次の通り。「民族や国家の特質を、主として地理的空間や条件から説明しようとする学問(後略)。」(デジタル大辞泉)。一応教科書を購入しておくが、これもしばらくは積読になりそう。

メレディス=B=マクガイア『宗教社会学』明石書店

蔵書リストを見返した結果、宗教学の概説書が一冊もないことに気がつき、さっそく評判の良さそうな教科書を探す。調べるうちに宗教学や宗教史学よりも宗教社会学の方が私の興味関心に近く思えたので、まずは本書から読み進めることにする。

OECD調査団報告『 日本の社会科学を批判する―OECD調査団報告』講談社

1976年に出された、OECD調査団による日本の社会科学研究についての調査報告書。(少し前の)日本の社会科学に特有の「観念的で分かりにくい議論」がどういう経緯で成立していたのかを知るために購入。だんだん積ん読の数が増えてきた。消化せねば。

ジョセフ=ヒース『資本主義が嫌いな人のための経済学』エヌティティ出版

哲学者が書いた経済学の本という珍品。原題は「幻想なき経済学」。この分野は著者の思想的立場により(悪いことではないのだが)偏りを持ったものが多く、「バランスのとれた」解説書が少ない。本書は右派・左派双方について、陥りやすい誤解を正した「資本主義の入門書」。

渡辺隆裕『ゼミナール ゲーム理論入門』日本経済新聞出版社

ゲーム理論は「複数の意思決定をする主体が、その意思決定に関して相互作用をする状況を研究する」(本書より)。経済学をはじめとした多くの社会科学の分野で使われる概念なので、入門書を読んでおく。

ランドル=コリンズ『脱常識の社会学 第二版――社会の読み方入門』岩波書店

積ん読中。入門書的な内容ではあるが、著者の独自の視点(紛争理論)もかなり含んでいるようだ。「まえがき」を読むと、社会学が分析の道具としてあまり信用されていない状況、アメリカ合衆国でも同じことらしい。

ノーム=チョムスキー『言語と精神』河出書房新社

チョムスキーの代表的著作の一つ。『フロムキンの言語学』が終わったら読む予定。いつになることか。

マックス=ウェーバー『社会学の根本概念』岩波書店

社会学分野の基礎文献。昔から何度か読んでいるけれども、まだ十分理解したとは言えない。社会学の基礎概念をひとつひとつ定義しなおしていく。