R=G=グラント『戦争の世界史 大図鑑【コンパクト版】』河出書房新社

例によってDK社の図鑑。タイトルの通りテーマは「戦争」である。戦史の類にはさほど興味が無いのだが、基礎知識として何か一冊くらい概説書を持っておきたい。人類史や神話などを読むとどうしても戦争の記述は出てくるのだけれど、絵のイメージがなかなか湧きづらく、その点大量の写真が載っている「図鑑」は重宝しそう。

マーク=フォーサイズ『酔っぱらいの歴史』青土社

飲酒に関するインテレクチュアル=ヒストリー。おどけた文体で書かれており気軽に読めるわりに、内容は本格的。古代から現在に至るまで、酒と人類とは切り離せない関係にあったことがよく分かる。本書を読むことによって、呑むことに対する罪悪感が少々薄れたような。

佐藤信『新版 図説歴史散歩事典』山川出版社

『大阪府の歴史散歩(上・下巻)』と共に使うために。散歩をしていて目にする史跡や建造物を豊富な写真や図や年表で解説してくれる、小さな資料集。欲を言えば本書の近・現代版といった冊子が欲しいのだけれど今のところ見つけられず、代わりとして『歩いて読みとく地域デザイン: 普通のまちの見方・活かし方』を本棚に置いておく。

水野一晴『人間の営みがわかる地理学入門』ベレ出版

『自然のしくみがわかる地理学入門』と一緒に読むために。こちらは人文地理学の入門書である。テーマは「農作業と農業」「人種・民族・言語・宗教」「村落と都市」「人口」「環境問題」の5つに分かれている。これはもう、人間に関わることのほとんど全てといっても良さそうな感じ。地理学って凄い。

水野一晴『自然のしくみがわかる地理学入門』ベレ出版

『世界がわかる地理学入門』が面白かったので、同著者の「自然地理学入門」を購入。本書では「地形」「気候」「植生と土壌」の3つの観点から地理を解説する。ところで、自然地理学・地(球惑星科)学・生物学・生態学・気象学あたりは微妙に隣接分野で、お互いのシナジー効果が強い。

帝国書院編集部『新詳地理資料 COMPLETE 2019』帝国書院

『世界がわかる地理学入門』の副読本として一緒に購入。地理の資料集ならば「帝国書院」を選んでおけば間違いないだろうと中身を見ずに即決。まったく関係ないが学生時代、暗記一辺倒の授業により社会科全般が嫌いになり基礎的な知識を欠いたままである。授業方法って大事。

水野一晴『世界がわかる地理学入門――気候・地形・動植物と人間生活』筑摩書房

新書の地理学入門書。地理学(地学に非ず)これ一冊といった分厚いテキストを探したのだけれど、どうも良さげなものが見つけられず、とりあえず薄いものから読む。地理学は自然地理・人文地理に分かれるそうだが、本書はどちらも扱う。同著者の『自然のしくみがわかる地理学入門』『人間の営みがわかる地理学入門』も面白そう。

アン=ブレア『情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術』中央公論新社

文書情報管理に関するインテレクチュアル=ヒストリー。少々高価な本だけれど、必要なので購入。爆発的に増え続ける情報(本)をどう取捨選択・管理すべきか、というのは読書家が誰しも突き当たるであろう課題。それどころか近世ヨーロッパの時代にすでにこの問題が存在したというお話。

エドワード=グレイザー『都市は人類最高の発明である』NTT出版

経済学の教授による都市論。私の本棚の分類では、本書も「地図の歴史」「音楽の歴史」「医療史」などと同様に、インテレクチュアル=ヒストリーの一種として扱う。従ってカテゴリーも「歴史」になっている。さて、他にはどういった主題の書物を書架に加えるか悩む。とりあえずアン=ブレア『情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術』は決定済。

スティーブ=パーカー『医療の歴史:穿孔開頭術から幹細胞治療までの1万2千年史』創元社

「音楽史」の次は「医療史」。医学関係の書籍は『メルクマニュアル』『解剖学カラーアトラス』だけしか持っておらず、通史の類を読む必要を感じ、比較的新しい本書をチョイス。この分野に更に興味が出るようであれば、病理学や薬理学などといった方面に手を伸ばすことにしよう。

ハワード=グッドール『音楽の進化史』河出書房新社

以前アン=ルーニー『地図の物語』を購入したが、それと同様に特定分野の「インテレクチュアル=ヒストリー(精神史)」とでも呼ぶべき書物を本棚に入れておくことにする。手始めに「音楽史」の中でも面白そうだった本書を。選書の方針としては、“専門書を読むほど興味があるわけではないが基礎知識くらいは押さえておきたいテーマ”を選ぶことになりそう。

井村君江『ケルトの神話―女神と英雄と妖精と』筑摩書房

『中世騎士物語』と一緒に読むために購入。青銅器時代、中央アジアからヨーロッパへと渡来した民族が「ケルト神話」を残す。これにキリスト教文化がミックスされ、中世ヨーロッパに「騎士道ロマンス」が成立したそうな。ほかの地域の神話も読みたいものだが、数が多くてなかなか大変。「神話辞典」の類で代用したほうが良いだろうか。

アン=ルーニー『地図の物語 人類は地図で何を伝えようとしてきたのか』日経ナショナルジオグラフィック社

簡便な体裁の「地図」の文化史。地理学や地政学とはまた違う、「地図そのものの歴史」について学ぶために。ワンテーマに特化した文化史では他に、レベッカ=ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』・スティーブ=パーカー『医療の歴史:穿孔開頭術から幹細胞治療までの1万2千年史』・ハワード=グッドール『音楽の進化史』・マーク=フォーサイズ『酔っぱらいの歴史』などなど欲しいものがたくさんある。

リデル=ハート『戦略論―間接的アプローチ』原書房

「20世紀という時代を象徴する戦略思想家(Wikipediaより)」の著作。クラウゼヴィッツの『戦争論』はやや古いのでこちらを。主に世界史を読むための補助テキストとして使う予定。2010年に新しい翻訳が出ているのだけれど、ちょっと割高だったので旧版を古書で購入。

家村和幸『名将に学ぶ 世界の戦術』ナツメ社

戦記モノなどに出てくる軍事用語に全く詳しくないので、簡単な戦術の本など一冊読んでおく。ナツメ社の「図解雑学シリーズ」は『社会心理学』に次いで2冊目。余談だが戦略史や戦術研究の本は、選ぶのが難しいほどたくさん出版されていることを知る。人気のあるジャンルらしい。

帝国書院編集部 (編)『最新世界史図説タペストリー 十七訂版』帝国書院

新たに「資料集」である本書を追加。世界史の本はロバーツ『図説 世界の歴史』・山川出版『詳説 世界史研究』・ウェルズ『世界史概観』、角川『世界史辞典』が棚に入っている。他に買うとすれば「山川世界史リブレット」などで、興味のある分野を適宜補強していく感じになるかしらん。

産経新聞社『昭和の大阪(Ⅰ・Ⅱ)』光村推古書院

以前書店で見かけ、ちょっと欲しかった小さな写真集。一巻は昭和20~50年、二巻は昭和50年~平成元年までを扱う。例によって分類に困るのだが、暫定的に「歴史」の棚へ。私の本棚にある写真集としては、ビル=ブラントの作品集に次いで2冊目。

河原温・堀越宏一『図説 中世ヨーロッパの暮らし』河出書房新社

『魔法 その歴史と正体』と同様、『グリム童話集』を読むための補助教材として購入。127頁の小冊子だが、けっこうキッチリとした西洋史研究の本。「魔法」にしろ「中世ヨーロッパ」にせよ全く馴染みのない分野で、知らないことが多く興味深い。

K=セリグマン『魔法―その歴史と正体』人文書院

『魔法の歴史(The History of Magic,1948)』の全訳。「西洋の魔法」についてはこれ一冊あれば良いと思えるほど、網羅的に解説されている。『グリム童話集』にやたらと出てくる「魔法使い」のイメージを掴むために購入。『幻獣辞典』の序文を再び引用。「誰しも知るように、むだで横道にそれた知識には一種のけだるい喜びがある」。

金子大栄(校注)『歎異抄』岩波書店

「語録。著者は唯円とされる。1巻。本文18章のうち前半部は親鸞の語録、後半部は当時おこっていた異議に対する唯円の意見を述べている。他力本願・悪人正機など、親鸞自身の信仰告白を伝える」(角川日本史辞典)。仏教書の基本図書のひとつ。

浮田典良・中村和郎・高橋伸夫(監)『日本地名大百科―ランドジャポニカ』小学館

1996年に小学館から出版された「1巻もの」の日本地名百科辞典。総ページ数1327、定価14200円という立派な本だが、古いためか1000円もしない価格で投げ売りされており、つい購入。今となってはこの種の調べ物、インターネットや電子辞書を使ったほうが手っ取り早いのだろうけどねえ。

渡辺照宏『仏教 第2版』岩波書店

1974年に出版された古い本にもかかわらず、未だに仏教入門の定番らしい。そう言えば、どの書店でも岩波新書の棚を見ると大抵この本が置いてあるような気がする。『ブッダのことば』と共に読んでおきたい。

大阪府の歴史散歩編集委員会 (編)『大阪府の歴史散歩(上・下巻) 』山川出版社

『旅ノート・散歩ノートのつくりかた』で紹介されていた本。歴史教科書が得意な山川出版社らしく、大阪の文化と歴史が堅実にまとめられている。地図・年表・索引も完備されており、簡単な調べ物などにも使えそう。

赤松啓介『非常民の民俗文化―生活民俗と差別昔話 』筑摩書房

柳田国男や宮本常一の民俗学研究があまり触れない「世俗的な」部分を補うために購入。俗な意味でも面白い内容だが、民俗学の「方法論」についても考えさせられる。

矢島文夫 (訳)『ギルガメシュ叙事詩』筑摩書房

メソポタミアの英雄叙事詩。ウルク王ギルガメシュが永遠の命を求める旅物語で、ノアの箱舟物語の原型も見られる。この叙事詩は、シュメール語伝承をもとにアッカド語で編集され、古代オリエント世界に流布した。バビロニア語、アッシリア語、フリ語ほかの版がある。(角川世界史辞典)