スティーブン=ピンカー『心の仕組み』が理解しづらかったので、先に「進化心理学」のコンパクトなテキストを読むことに。やはり論点が整理された、教科書的な書き方のほうが読んでいて理解しやすい。「動物行動学」と似た視点も含むなあ、と思ったら、動物の行動と生態に関する進化論的なアプローチを現在では「行動生態学」と呼ぶらしい。
スティーブン=ピンカー『心の仕組み』が理解しづらかったので、先に「進化心理学」のコンパクトなテキストを読むことに。やはり論点が整理された、教科書的な書き方のほうが読んでいて理解しやすい。「動物行動学」と似た視点も含むなあ、と思ったら、動物の行動と生態に関する進化論的なアプローチを現在では「行動生態学」と呼ぶらしい。
心理学の学習に使うために。定価は7000円以上もするが、幸いな事に古書で安く手に入る。初版が1999年とやや古いけれども、これに替わるものも見当たらなかったので仕方がない。
心理学におけるノスタルジア研究について調べるてみると、欧米でも2000年代に入ってから盛んになったものらしい。日本だと2014年に出た本書が「本邦初」だそう。ざっと読んで見るに、研究内容も初歩的な段階に留まっているようで、これからの発展が待たれる。
進化心理学の分野で有名な学者さんの本。人間の心理と行動を「自然選択と進化」という原理から説明しようとする。その利点は心理メカニズムの“原因”を「合理的に説明」することが出来る点。様々な学問分野から「人間」に対する新たな見方が提示されているけれど、いずれそれらを統合した「大統一理論」のようなものが出来上がるのかしら。
「夢」研究の現在を概観した一冊。近年の神経科学の発達により夢という現象の解明も少しづつ進展しているようだ。ところで、夢や意識といった分野について考える為には「進化心理学」という方向からアプローチするのが良い気がしてきたので、こちらの入門書も探しておきたい。スティーブン=ピンカー『心の仕組み』あたりが候補。
『テキスト 司法・犯罪心理学』には「ホワイトカラー犯罪」についての記述が無いので、これを補うために。殺人・傷害・窃盗といった個人的犯罪に比べ、官僚組織や巨大企業の行う“犯罪的行為”の心理学的研究がさほど盛んではないのが不思議。フィクション作品やジャーナリズム、政治評論の世界ではむしろ主要なテーマの一つなのだけれど。
「定番の教科書」が存在しない分野というのが意外と多く、(日本では)犯罪心理学もその一つだった。2017年に出版されたばかりの本書が「本邦初の本格的なテキスト」だそうな。同著者の『ケースで学ぶ犯罪心理学』と一緒に読んで理論と事例研究どちらも押さえておこう。
フロムが『愛するということ』の中で「愛は技術である」と喝破したのと同様、「アンガーマネジメントは『技術』であり、練習すれば誰にでもできる」というのがキモ。「絵の上達の方法」「ダイエット継続のコツ」「うつ状態から脱するには」などといったテーマ、非論理的な“根性論”が未だにまかり通っており、そういった物言いに騙されないよう注意。
著者は「行動経済学」の分野で著名な学者さん。行動経済学は旧来の経済学モデルに心理学の知見を加えたもので、最近流行の学問のひとつらしい。本書のテーマは「判断に関する認知的錯覚」で、『影響力の武器』や『新インナーゲーム』などの扱う領域と隣接するような気がするが、なにしろ分厚い本なので読み通すのに時間がかかりそう。
書名の通り「パーソナリティ障害」の入門書。『はじめて学ぶパーソナリティ心理学』で「パーソナリティの成り立ちと測定方法」を、本書では「具体的な性格類型」について学ぶ。「障害」に至らない「健康な」パーソナリティを理解するためにも、パーソナリティ障害についての知識は有用だと思われる。
1983年に出版された本で原題は『虚偽の人々』。本文中でも度々引用される、フロム『悪について』(1964年)を踏まえつつ、また別のアプローチで「邪悪」について考察したもの。ペックの主張する「悪」の原因は「怠惰とナルシシズム」である。今ならば「発達障害」「パーソナリティ障害」などの概念で解釈できそうな事例もあるが、「科学は善悪の問題を避けるべきではない」という主張は現在でも珍しい気がする。
『臨床心理学』と同じく「New Liberal Arts Selection」シリーズより、認知心理学の教科書を購入。心理学の枠組みは「生物学的・行動的・認知的・精神分析的・主観主義的」に分けられるが(『ヒルガードの心理学』)、そのなかでも認知心理学は人間の「高次認知機能」を研究対象とする。2014年に邦訳の出た『カンデル神経科学』と一緒に読めば理解も深まりそうだが、この本がまた高価(15120円)で困る。
臨床心理学者のアルバート=エリスが1955年に提唱した「論理療法」を易しい言葉で解説した、一般向け書籍。論理療法は認知行動療法の基礎を築いた技法のひとつ。読むだけで「認知のゆがみ」を多少なりとも修正することができる、即効性の高い内容。
福祉・教育・医療従事者などに向けて書かれた「傾聴術」の入門書。『議論入門―負けないための5つの技術』と同じく、コミュニケーション技術向上のために購入。「傾聴紙上レッスン」が分かりやすくて良い。
内容は表題のまんま、精神分析的な観点から見た人格理論の解説。『ヒルガードの心理学』や『臨床心理学 (New Liberal Arts Selection) 』での簡略すぎる記述だけでは理解しづらい詳細を補うために。「改訂版」が出版されたのが2016年なので、まずは最新の教科書と言って良いと思われる。
2015年に出版された比較的新しい臨床心理学の概論書。700頁の大著で、この分野で学ぶべき事項が網羅されている。私の読書遍歴は「精神分析」に対する興味と共に始まったようなもので、「本箱」に臨床心理学関係の書籍が少なくないのも、その名残である。
『複雑さに挑む社会心理学』では触れられていない基礎部分を補うために「図解雑学」から『社会心理学』を購入。このシリーズの事はまったく知らなかったのだけれど、良質の入門書が多いらしい。自然科学・社会科学・人文化学・情報科学の広い分野に渡り、面白そうなタイトルがズラリと並んでいる。
最近の社会心理学の動向を知るために。「社会心理学の周辺でこの10年間に起きたもっとも大きな変化は,行動・実験経済学の隆盛と,社会科学への神経科学の応用(「はしがき」より)」だそうな。この分野もゲームの理論や神経科学の研究成果を取り入れ、変化しつつある印象。
『愛するということ』と対をなす書物で、原題は『The Heart of Man』。著者の専門である精神分析学や社会心理学というより、思想家の人生論のような趣を感じる文章。「哲学」の棚に置こうか迷ったが一応「心理学」のほうに分類しておく。1月10日に半世紀ぶりの新訳が「ちくま学芸文庫」から出ていて驚く。
夢に関するユングの主要論文6編を集めた本。2016年刊。夢の研究も昔より厳密になり、フロイトやユングの考え方は今となっては非科学的と言えるのかもしれないが、かと言って夢という現象を十分に説明する新たな理論も、未だ存在しないようだ。
「犯罪心理学」の学部生用テキスト。本書の特徴は実際の事件を参照しながら解説がされていること。初心者向けに平易な言葉で書かれており読みやすい。同様の編集方針で多数の事例が載っている、事典のような本があれば理想的なのだけれど。
『社会学文献事典』と同様のコンセプトで作られた事典には、『精神医学文献事典』『文化人類学文献事典』『宗教学文献事典』などがあるが、どれも高価である。たまたま『精神医学文献事典』が3000円弱で売られているのを発見して即購入。ちなみに定価は12960円。
ユージン=ジェンドリンにより体系化された「フォーカシング(焦点化)」という心理療法の入門書。
社会心理学者による「人はなぜ動かされるのか」についての研究。詐欺や扇動に騙されないようにするために。
『夢判断』と同様こちらも基本図書。「無意識」の存在を想定したのが大発見。