アルベルト=マンゲル『図書館 愛書家の楽園』白水社

趣味の本。Twitterで存在を知り、好みに合いそうなので古書を注文する。意外と、「図書館」に特化したエッセイを持っていなかったので丁度いい。「なぜ人は書物という形の情報(データや記憶とも言いかえられる)を集め、図書館や書斎を形作るのだろう? 本書はこの問いに始まり、古今東西の実在・架空の図書館を通して、書物と人の物語を縦横無尽に語る。サミュエル・ピープスの書棚の工夫、キプリング、ボルヘス、セルバンテスらの書斎の本、ラブレーやボルヘスらが思い描いた想像の書物と想像の図書館、アントニオ・パニッツィの図書館改革、ナチスやソ連の強制収容所にあった図書室など、数々の興味深いエピソードとともに、あらゆる角度から図書館の歴史に光があてられていく。書物と人の過去・現在・未来を探る、至福のエッセイ。(惹句より)」

稲垣足穂『一千一秒物語』新潮社

積読中。「1920年代(大正末)から1970年代(昭和後期)にかけて、抽象志向と飛行願望、メカニズム愛好、エロティシズム、天体とオブジェなどをモチーフにした数々の作品を発表した。代表作は『一千一秒物語』、『少年愛の美学』など 」(Wikipediaより)。有名な作品なので読まねば、と思いつつ長年後回しになっていたものだけれど、これもとりあえず買って本棚に置いておくことにする。

ジャック=ケッチャム『冬の子─ジャック・ケッチャム短篇傑作選』扶桑社

Twitterかなにかの書き込みで存在を知った作家さん。短編集が出たようなので、買って本棚に確保しておこう。グランギニョルとホラー小説について少し調べていたのでその一環でもある。「ペンネームのジャック・ケッチャムは英国の斬首刑執行人に代々受け継がれている名前ジャック・ケッチが由来。 ボストン大学卒業後、俳優、教師、出版エージェント、材木のセールスマンなどの職業を経たのち、1981年に『オフシーズン』で作家デビュー。 賛否両論が激しい作家の一人であり、著名なホラー作家スティーブン・キングによって賞賛される一方、Village Voiceの評論家には、暴力的ポルノ作品であると批判されている。」(Wikipediaより)。ホラー分野に疎くて事前情報が全くないので、素直に楽しむことができそう。

レイ=ブラッドベリ『10月はたそがれの国』東京創元社

有名なSF作家であるレイ=ブラッドベリの初期短編集。エリック=マコーマック『隠し部屋を査察して』と同様、面白そうだから買って本棚に入れておくが、しばらく積読になりそう。一風変わった作風の短編集を、できるだけ多く読んでおきたいのだよね。

エリック=マコーマック『隠し部屋を査察して』東京創元社

「奇妙な溝が世界じゅうに巻き起こす大騒動。想像力の罪を犯し〈隠し部屋〉に収容された人々……カナダ文学の異才による小説のはなれわざ二十編。謎と奇想に満ちた傑作短編集。(惹句より)」面白そうだったので買って本棚に入れておくけれども、しばらく積読になってしまいそう。

アンドレ=ド=ロルド『ロルドの恐怖劇場』筑摩書房

「二十世紀初めのパリで、現在のホラーやスリラーの源流となったグラン・ギニョル劇。その代表的作家ロルドの短篇小説傑作選(惹句より)」『グラン=ギニョル: 恐怖の劇場』と一緒に読むために購入。発注済だけどまだ届いていないので、この項はいずれ本を読了後に、改めて書き直す予定。

ジョン=アシュトン『奇怪動物百科』博品社

「怪物図鑑」の類はそれこそ星の数ほどあって、私の本棚にもボルヘスの『幻獣辞典』が入っている。しかし文庫版のこの本、挿絵が少ないのがちょっと不満。『奇怪動物百科』は比較的図版が多いので、イメージがわきやすくて良い。内容としてはアリストテレス『動物誌』プリニウス『博物誌』マルコ=ポーロ『東方見聞録』その他古典的著作の抜粋を纏めたものになっている。

Max Ernst『Une Semaine De Bonte: A Surrealistic Novel in Collage』Dover Publications

『百頭女』と同じような、マックス=エルンストのコラージュ集のひとつ。クラシカルなモノクロイラストは、独特の趣が感じられて良いものである。「『Une Semaine De Bonté』は、1934年に各1,000部以下の5冊の小冊子として刊行され、本書まで一度も再版されたことはありません。シュルレアリスムとその作品、コラージュ、視覚的錯覚、夢の幻影、夢の解釈に興味を持つ人にとって、この本は大きな資料であり、大きな楽しみである」(紹介文より)。シュルレアリスムの画集はもう少し集めたいものだなあ。

ホルヘ=ルイス=ボルヘス『記憶の図書館: ボルヘス対話集成』国書刊行会

1984年~85年にかけてラジオ放送された、ボルヘスとオスバルド=フェラーリの対談集。700ページ近くある分厚い書物であり、お値段もそれなりに張る。本当はウラジミール=プロップ『昔話の形態学』を手に入れようと思っていたのだが、急に値上がりしてしまったのでこちらを先に購入することに。少し古い本は価格が安定しないので、手の届く範囲のお値段であれば買っておいたほうが良いなあ……。文庫本が出そうにもない専門書やマイナーな分野の著作ならば、なおさらである。

青木和夫(編)『名作あらすじ事典―西洋文学編』明治書院

「本の購入予定リスト」の中に国書刊行会が出している『世界文学あらすじ大事典』(全4巻)というのがあるが、このシリーズ、一冊19800円もする。全巻揃えると79200円という大変な金額になってしまい、とても手が出ない。そんな時にAmazonを眺めていたら、似たようなコンセプトで編まれたらしい『名作あらすじ事典』なるものを見つけた。とりあえずこっちを本棚に入れておくことにしよう。

シルビナ=オカンポ『蛇口 オカンポ短篇選』東宣出版

「世界的作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの盟友、アルゼンチンを代表する作家のひとりビオイ・カサーレスの妻、アルゼンチンでもっとも裕福な女性のひとり、そして20世紀スペイン語文学におけるもっともエキセントリックな小説家、シルビナ・オカンポ。1937年のデビュー作『忘れられた旅』から1970年の『夜の日々』までに書かれた5つの短篇小説集をもとにして編んだ日本独自の短篇選集(惹句より)」。面白そうな本は取り敢えず買って、積んでおこう。

フェルナンド=ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社

これもTwitterで知った本。著者はポルトガルの国民的作家だそうで、紙幣に肖像画が印刷されていたこともあったとか。余談だが体系的な読書の必要性を感じる昨今。本当は図書館を利用したら良いのだろうけれど、地方在住の悲しさで、蔵書数の多い施設が少ないのだよねえ。どうしたものか。

A=E=コッパード『郵便局と蛇: A・E・コッパード短篇集』‎筑摩書房

Twitterで名前を知った、イギリスの小説家。怪奇・幻想・ファンタジーの短編を得意とする、ということでおそらく私好みなんだろうなあ、などと思いつつ、買った本をそのままそっと積ん読の山へ。まあ、気が向いた時にすぐに手に取れるよう、所持しておくことが大事なのである。たぶん。

エラ=バーサド・スーザン=エルダキン『文学効能事典 あなたの悩みに効く小説』フィルムアート社

『人生処方詩集』と似たようなタイトルだけれど、こちらは事典。取り上げられている小説は202篇。常々、私が文学作品を読むときは何らかの「薬効」を求めていることが多いのだよなあ、と思っていたのだが、ドンピシャな内容の本である。読み物でもあり、読書案内としても使えそう。

A=N=L=マンビー『アラバスターの手 マンビー古書怪談集』国書刊行会

出版されたばかりの短篇集。イギリスの文献学者である著者が、戦時中にドイツの収容所で書いたという変わった来歴の本。「古書怪談集」という副題につられ、つい購入してしまった。マンビーの名前は河出文庫の『イギリス怪談集』でちょっと目にしたぐらいで、ほとんど予備知識無し。まあ、たまにはこういう読書も良し……。

デイヴィッド=マークソン『ウィトゲンシュタインの愛人』国書刊行会

「地上から人が消え、最後の一人として生き残ったケイト。彼女はアメリカのとある海辺の家で暮らしながら、終末世界での日常生活のこと、日々考えたとりとめのないこと、家族と暮らした過去のこと、生存者を探しながら放置された自動車を乗り継いで世界中の美術館を旅して訪ねたこと、ギリシアを訪ねて神話世界に思いを巡らせたことなどを、タイプライターで書き続ける。」あらすじ紹介だけ読み、購入決定。

谷崎潤一郎『陰翳礼讃』角川学芸出版

谷崎潤一郎さんにさほど興味は無いのだけれど、『陰翳礼讃』が美学関係のテキストによく引用されるので読んでおく。内容はごく非論理的に思える。本書の解説にはこう書かれている。“西洋は光にあふれ、日本は闇にとざされている。この単純なきめつけも、「文学」への想いがあふれればこその放言だったのだろう。”(井上章一)

ゲーテ『ファウスト(1・2巻)』新潮社

しばらく積ん読になるであろう古典戯曲。読んでおかなきゃ恥ずかしいが、さりとて読書の優先順位がさほど高くないこの手の古典文学が多すぎて困る。例えば『千一夜物語』なども最近「ガラン版」が刊行され始めたので読んでみたいが、長大に過ぎるのだよなあ。

ポール=ラファルグ『怠ける権利』平凡社

「一日三時間以上働くと人間は不幸になる」。19世紀末にフランスの社会主義者ラファルグが唱えた言葉です。このラファルグはマルクスの娘と結婚するときに義父のマルクスに金の無心までしており、マルクスが「まじめに働きなさい」というお説教の手紙を送ったほどの筋金入りの主義者でした(出版社からのコメントより)。この一文だけで笑える。

ブルフィンチ『中世騎士物語』岩波書店

トマス=ブルフィンチという人を知らなかったのだけれど、Wikipediaによれば18世紀から19世紀にかけて活躍したアメリカ合衆国の作家だそう。まあ、それはともかく「アーサー王伝説」「マギノビオン」「英国民族の英雄伝説」の概要を収録したのが本書。西洋文学史を学ぶ上での基礎文献でもあり、昨今流行の「中世風ファンタジー小説」の元祖でもある。

河合祥一郎『あらすじで読むシェイクスピア全作品』祥伝社

『社会学文献事典』のように使うために。西洋の小説を読むときに「聖書・ギリシャ神話・シェイクスピア」あたりの基礎知識が必要だそうだが、シェイクスピアについては要約版で済ませておく。全てを読んでいる時間もお金もないので仕方がないね。

エラリー=クイーン『ミニ・ミステリ傑作選』東京創元社

『世界文学鑑賞辞典』のミステリー小説版があると良いのだけれど、当然ながらそんなものはないので代わりに本書を。エラリー=クイーン選による67編の作品が詰め込まれた一冊。ボルヘスとカサーレスによる『傑作探偵小説集』という本も見つけたが、残念ながら未訳。ミステリー小説の代表的なトリックを頭に入れておくために。

ガブリエル=ガルシア=マルケス『エレンディラ』筑摩書房

ガブリエル=ガルシア=マルケスの短篇集。「魔術的リアリズム」の代表的な作家として読んでおかねばなあ、ということで購入。ちなみに『コロンビア大学 現代文学・文化批評用語辞典』によれば、この分野ではホルヘ=ルイス=ボルヘス・ガルシア=マルケス・ギュンター=グラス・ジョン=ファウルズなどが知られているそうだ。

フローベール『紋切型辞典』岩波書店

ビアスの『悪魔の辞典』と対になるような内容。つい使ってしまいがちな“紋切り型表現”を避けるべく読んでおく。思うに“紋切り型”は、苅谷剛彦『知的複眼思考法』の用語で言うところの「単眼思考」に近いものなのだろう。つまり、自動化された陳腐な見解。

中里介山『日本武術神妙記』角川学芸出版

これもTwitterの投稿で存在を知った本。剣豪や武術家の逸話を集めた資料集。『大語園』を丹念に読んでいけば似たようなエピソードも載っているのかもしれないけれど、こちらはかなり特化した内容でもあり、やはり数や質が異なる。しかしなぜチャンバラやら格闘など、ある意味“野蛮”なものに惹かれるのだろうね。